NISAという言葉は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
2018年1月より、新たに「積立NISA」が2018年1月より始まります。
この記事では、そもそもNISAの仕組みから、現行の仕組みと積立NISAの違いなどについて紹介します。
NISAとは?
株式投資や投資信託などで得られた利益には、20%の税金が掛かります。
例えば、100万円の株式を購入して、120万円に値上がりして売却した場合、20万円の利益を得たことになります。ここに、20%の税金が掛かってくるため、20万円の20%、つまり4万円を引かれた16万円が手元に残ることになります。
ここで、少額投資非課税制度(NISA)を使って株式の売買をした場合は、本来引かれれる筈であった税金20%→0%になるので、20万円そのまま非課税で受け取れるというお得な仕組みです。
積立NISAとは?
2018年1月より始まる、NISAの新たな仕組みです。
基本的な仕組みは、上記NISAについて紹介した通りでなのですが、積立NISAというのは、長期に渡って資産運用していくことをサポートする制度になります。
ですので、上場株式など、比較的短期敵な投資に恩恵のあった現行NISAと比べて、投資信託などのように長期的に運用して成果を出していく商品が対象となります。
現行と積立NISAの違い
主な違いについて、以下の表にまとめました。
比較内容 | (上段)現行NISA (下段)積立NISA |
---|---|
投資枠 | 120万円/年 40万円/年 |
投資対象 | 上場株式・ETF・投資信託など原則全て 一定基準を満たした投資信託・ETF |
非課税期間 | 5年間 20年間 |
投資期間 | 2023年12月まで 2037年12月まで |
現行NISAが、1年間で120万円まで使えて、投資をしてから5年間非課税になるのに対し、一方、積立NISAは、1年間で40万までと少ないですが、投資をしてから20年間という長期に渡って非課税となります。
注意点として、現行NISAと積立NISAの併用はできないという点です。そのため、投資スタイルに応じてどちらかを選択する必要があります。
しかしながら、現行NISAは2023年で終了するので、ゆくゆくは積立NISAに移行することになりそうです。
結局、現行と積立NISAのどっちがいいの?
まず、積立投資の対象に上場株式が含まれていないことから、株式投資メインで行われている方は、現行NISAの一択と言えるでしょう。ただ、2023年で現行NISAの制度が廃止となるので、いつかは、積立NISAに移行する必要があります。
一方、コツコツと長期に渡って貯金感覚で積立投資をしていきたいと思われる方には、積立NISAがオススメです。
非課税期間が20年であるという点は、とても魅力的です。例えば、2018年に購入した投資信託商品について、20年間先の2038年まで、いくら利益が発生したとしても、税金が引かれることなくすべての利益を受け取れるということです。
また、投資信託は、最近では1000円単位で積立できる商品も多く出てきていますので、これから投資を始めてみようかなという初心者にとっては、断然、積立NISAがお勧めです。
まとめ
今の時代は、預金の金利が0.001%程度ですので、100万円貯金したとしても年間10円の利子しかつきません。将来の不安を抱えているのであれば、こうしたお得な制度は上手く利用して、自分で資産運用をしていく必要があると思います。
最近は、月1000円から投信信託を始められますので、これを機会に投資というものにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。