オープンハウスで家を建てると言っても、オープンハウスという会社自体は不動産会社ですので建築は行いません。オープンハウスグループであるオープンハウス・ディベロップメント(OHD)か、オープンハウス・アーキテクト(OHA)のどちらかが施工することになります。
となると、気になるのはこの2つの会社の違いは何か?という点です。
なので今回は、このOHDとOHAの違いについてお伝えしたいと思います。
オープンハウスグループの概要
オープンハウスグループの関係性について、私なりに簡単な絵にして説明します。
私が家づくりの中で見て聞いた内容をもとに作成しているので、もし間違っていたらすみません。
まず、オープンハウスは不動産会社になりますので、土地の売買がメインとなります。
不動産会社(ふどうさんがいしゃ)とは、主として不動産の売買、交換、賃貸、管理及び、売買・交換・賃貸の代理もしくは仲介を行う会社のことである。みずから開発、分譲を行うものは不動産ディベロッパーと呼ばれる。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3%E4%BC%9A%E7%A4%BE
これから紹介するオープンハウス・ディベロップメントやオープンハウス・アーキテクトの土地や物件などを仲介・販売したり、オープンハウスグループ以外の土地なども取り扱っています。
なので、家を買う前の方が最初に合って話すのはこのオープンハウスの営業マンになると思います。
次に、オープンハウス・ディベロップメントは戸建やマンションの分譲がメインの会社になります。
オープンハウス・ディベロップメントが土地の仕入れから、建物の企画・施工を行っていて、それをオープンハウスが仲介して販売するというオープンハウスグループが一貫してビジネスを行っています。
とあるハウスメーカーの方から聞いた話では、この一貫したスキームを持っているのは業界の中ではオープンハウスしかないらしく、これがすごい強みらしいです。
最後に、オープンハウス・アーキテクトは注文住宅など建築請負がメインの会社になります。
元々は「アサカワホーム」という会社で、2015年にオープンハウスがM&Aで買収し、「オープンハウス・アーキテクト」という社名に変更したという経緯があります。
なので、元々はオープンハウス系列の会社ではないため、オープンハウスの文化とは少し違うところがあるかもしれません。
ディベロップメントとアーキテクトの違い
注文住宅での家づくりの仕方が違う
この2社の大きな違いは、オープンハウス・ディベロップメントがセミオーダー形式で、オープンハウス・アーキテクトがフルオーダー形式というところだと思います。
オープンハウス・ディベロップメントの場合、土地に建物参考プランというものが付いていて、ベースとなる建物の建築プランが出来上がっています。
これをベースに、間取りを変更したり、オプションで床や壁などのグレードを上げたりといったカスタマイズをして家づくりを行っていきます。なので、あんまりイメージが沸いてない方などには嬉しいですね。
一方、オープンハウス・アーキテクトの場合は、1から自由に間取りを決めて家づくりを行っていくことになります。なので、マイホームにこだわりがあって、自分好みのマイホームにしたい方はこちらで家を建てたほうがイメージに合うと思います。
料金体系が異なる
上で書いた通り、オープンハウス・ディベロップメントでは建物プランが決まっているので、建築費も決まっています。参考建物プランの相場は、1,200万円~1,500万円ぐらいで設定されているようです。
この価格には、地盤改良費や外構工事などの附帯工事費も含まれており、このプランをそのまま採用すれば追加費用は発生しません。なので明瞭会計で分かりやすいです。
一方のオープンハウス・アーキテクトでは1から設計していくわけですから、何も決まっておりません。
そのため、ある程度設計を進めないと建物価格や土地の地盤改良費などが分かりませんので、最終的な建築価格というのがオープンハウス・ディベロップメントに比べて不透明です。
会社が違うので仕入れなども当然違う
会社自体が異なりますし、オープンハウス・アーキテクトは元々別会社でしたので、建築資材の仕入れなども違うようです。
オープンハウス・ディベロップメントは、自社で土地の仕入れをして事前におおよその建築プランを作っているため、必要な建築資材の量をある程度見込むことができます。
また、年間上棟数が多いこともあり、必要な建築資材を大量にまとめて発注するというスケールメリットを活かし、コストダウンを徹底しています。
一方、オープンハウス・アーキテクトは、1軒ごとにオーダーメイド形式で家づくりをしていきますので、建築資材を1軒ごとに発注していく必要があります。
家の大きさや土地代などもあるため、一概にどちらが安いとは言えませんが、OHDのほうが流通コストは低いのかなと思います。
同じオープンハウスでも施工会社が違うと家づくりも違う
ディベロップメントとアーキテクトの大きな違いは、
- セミオーダーとフルオーダー
- 建物価格の考え方
この2つだと思います。
個人的には、オープンハウス・ディベロップメントのほうが家づくりの中で一番気になるお金の面で分かりやすいなと思いました。
オープンハウスの物件が気になっている方は、その物件がどちらの会社管理なのか確認することを推奨します。
いろんな口コミを見ても、オープンハウスのことを言っているのか、オープンハウス・ディベロップメントのことを言っているのか、はたまた、オープンハウス・アーキテクトのことを言っているのかごちゃ混ぜにしているのが多かったです。
これらの違いを整理した上で、後悔のない家づくりをしていきましょう。