持ち家がいいのか、賃貸がいいのか、よく議論される定番のテーマですが、ケースバイケースなのでこれ!といった正解はないので、とても悩ましいものです。
私の意見としては、「マイホームに憧れがあるなら家は買ったほうがいい」です。
もちろん、無計画で買うことを勧めでいるわけではありません。
損得とか、あまりゴチャゴチャ考えずに「欲しいものは買う」というシンプルな考えです。
私は、小さい時からマイホームは夢だったので、東京在住でしたがマイホーム(一戸建て)を買いました。
この記事では、持ち家か、賃貸かを悩んでいる人向けに、持ち家でもいいんではないかという理由を書いてきたいと思います。
結論:欲しいと思うなら家は買う!
家を買うかどうかを悩んでいる人は、今賃貸に住んでいて、マイホームというとても大きな買い物に漠然とした不安がある人だと思います。
- 自分の年収で家は買えるのか?
- 住宅ローンをきちんと返せるのか?
- 家は買ったほうが賃貸より得なのか?
などなど、悩みは絶えませんよね。
特に、賃貸のままでいることと比較して、家を買うことは損なのか、それとも得なのかを気にする人が多いです。
私は、損得勘定で考えてしまうのは、そもそも「なぜ、家が欲しいのか」という目的を見失っていないかなと思います。
家を買う目的は、損か得かじゃなくて、マイホームで充実した生活を送りたいからですよね?
- 結婚して、将来を考え、家が手狭になった
- 趣味に没頭できる部屋が欲しい
- 自分の城を持ちたい
- 犬や猫などペットを買いたい
これらマイホームを持つ目的というのものがあったと思います。
損とか得とかの理由で、昔からの夢であったマイホームを諦めるのは、私は嫌でしたので、家を買うという決断をしました。
人生一度きりなので、やらないで後悔するより、やって後悔するスタンスです。
持ち家と賃貸で、損得を比較しても大差はない
とはいえ、 マイホームは一生に一度の大きな買い物ですし、誰だって損はしたくありません。
そうなると、マイホームを買った場合と賃貸の場合で、生涯どれだけお金が掛かるのか気になると思います。
結論としては、持ち家と賃貸で大差はないです。
SUMOのこちらの記事「賃貸vs持ち家、どっちがトク?FPに相談してみた」に、持ち家と賃貸のそれぞれで50年間にかかる住居費の試算結果がありました。
- 賃貸の場合:8,330万円
- 持ち家の場合:7,630万円
- 差額:700万円
家族構成などの前提条件は割愛しますが、試算した結果は持ち家のほうがお得だという結果になりました。
一方、こちらの記事「持ち家VS賃貸、お得なのはどっち? メリット・デメリットを徹底比較」では、新築と賃貸で35年間にかかる住居費についての試算結果はというと、
- 賃貸の場合:5,870万円
- 持ち家の場合:5,244万円
- 差額:626万円
こちらも前提条件については割愛しますが、先ほどと比較条件が異なるにしても、結果は逆で賃貸のほうがお得だという結果になりました。
これらの結果を見て分かるとおり、定量的に白黒はっきりさせようとすれば、どっちかが得だという結果にはなります。
ただ、その差をよくよく見てみると、何千万という額の開きはありません。
こうしたお金の面より、持ち家と賃貸でそれぞれメリット・デメリットで比較したほうがよっぽど有益だと思います。
ただ、定性的な比較になりますので、結果は人それぞれ異なることになります。
持ち家で資産価値を考えるのはナンセンス
私は「持ち家派」ですが、家を資産とは思っていません。
「資産」は「お金を産むもの」であって、家は「資産」ではなく「負動産」だからです。
この考え方は「金持ち父さん貧乏父さん」の本にあるもので、「不動産」ではなく、1文字目が「負」になっているところがポイントです。
例えば、金融資産の株でいえば、買った値段より下がるかもしれませんが、それを上回ることは普通にありえます。
加えて、株主優待や配当金を定期的に貰えたりもします。
しかし、家の場合は住宅ローンの返済や維持費などでお金は出ていくばかりです。
近くに駅やお店などの再開発があれば、土地の値段が上がるということもあるかもしれませんが、株などに比べてそれを狙うことはとても難しいですし、リスキーです。
数千万で買った建物に至っては、年が経つにつれて価値は下がる一方です。
新築の家でも一度住みだしたら、2割3割価値が下がるとも言われます。
つまり、家を資産として考えること自体おかしいということです。
家を資産として考えるなら、買ってに誰かに貸すとか、1階部分をテナントにするとかしないとダメです。
家を買うことのメリット・理由
家づくりは楽しい!
私は、一戸建てを注文住宅(セミオーダー)として買いました。
間取りを考えたり、インテリアを考えたり、自分の書斎を考えたり、・・・
とても夢が膨らみますし、家づくりをしている時はとても楽しかったです。
途中、嫁と意見が違って喧嘩したりもしましたが、今では良い思い出です。
将来について考えるきっかけになる
家を買うとなると、一括購入は基本的に無理ですから住宅ローンを組むことになります。
少しでも損をしないように、安い金利で借りられる銀行などを調べることになります。
また、家を買うにあたって、無駄な支払いなどがないか家計の見直しもしますし、資産運用も真剣に考えるようになります。
何かきっかけがないと、将来についてきちんと考えられる人は少ないと思いますので、これはとても良いと思います。
まとめ:マイホームが夢なら家を買うべし
以上、「持ち家 vs 賃貸」についてでした。
私の意見としては、
- 純粋に家が欲しいなら家は買ったほうがいい
- 家は資産ではなく負動産であることに注意
- 人生は一度きりなので、後悔だけはしないように
家を買うか、賃貸にするのか、損か得かだけではなく「なぜ、家が欲しいのか」というそもそもの目的を考えるべきです。
それで、欲しければシンプルに買えばいい、それだけです。
マイホーム大きな買い物なので、よく考えて納得のいく答えを出したいですね。
参考になればうれしいです。