私が行っているインデックス投資は、基本的には無分配ファンドを運用していくことになるのでインカムゲインがなく、結局のところキャピタルゲインを狙っていくことになります。
インデックス投資は分配せずにその分を再投資に回すため、投資効率という観点では非常に優れているのは分かります。
ただ、投資をこれから10年、20年続けていく上で、キャピタルゲインのみというのはちょっと楽しみというか、おもしろみが無いわけで…
なので今回は、配当金というインカムゲインを毎月貰えることのできるポートフォリオを組んでみようと思います!

構成するポートフォリオの選定
配当金で生活することをイメージして、毎月配当収入があるようなポートフォリオを組みたいと思っています。
そんなポートフォリオを組むにあたって、以下の3つの候補から選びます。
- 個別株
- 投資信託
- ETF
個別株はリスクが大きい→NG
個別株だと、1年間に1回ないしは2回ほど配当金としてインカムゲインが得られます。
毎月配当収入を得るためには6~7つぐらいの会社で、かつ、配当月が異なるようにしてポートフォリオを組む必要があります。
ただ個別株の場合、業績が落ちて減配してしまったり、無配当になってしまったり、最悪の場合は破産してしまったりとリスクが大きいです。
6~7つの会社だけでは分散投資には程遠いですね。
また、東芝(6502)や日産自動車(7201)のように、不祥事等で株価が極端に下がってしまうとトータルとしての資産が減ってしまい、インカムゲインなんて言ってられない元も子もない状態になる可能性もあるわけです。
よって、個別株は基本的にポートフォリオには組み込まないことにします。
個人的には高配当利回りの筆頭株である日本たばこ産業(2914)がちょっと気になっています。
ポートフォリオの割合を上げ過ぎないようにすれば、個別株であっても組み入れてみるのもおもしろいかもしれません。(一旦、保留)
投資信託は分配金が元本の払い戻しの可能性あり→NG
インデックスファンド以外で分配金が貰える投資信託って、だいたい「毎月分配型」なんですよね。
「じゃあ、毎月分配型の投資信託を1本買えば良くね?」と思うのですが、却下です。
理由は、毎月分配型の投資信託では実は分配金が元本の払い戻しをしているケースがあるからです。これを特別分配金または元本払戻金と言います。
毎月分配金が貰える一方で、元本が目減りしていく状態なので、トータルリターンがマイナスとなりこれでは本末転倒です。
ということで、投資信託は今回のポートフォリオには組み込みません。
ETFでポートフォリオを組む!
ということで、ETFが残りました。
ETFは上場投資信託といって中身は投資信託ですが、個別株と同じように取引時間中に売買できるものです。
ざっくり言うと、個別株と投資信託のハイブリットですね。
とすると、「中身が投資信託と同じなら、ETFも特別分配金みたいなことになるんじゃないの?」と思われた方は鋭いですね。
ですが、ETFと投資信託の分配金は原資が違うので、ETFではそのようなことは起こりません。
詳しくはこちらの記事で説明しています。
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また、ETFは投資信託に比べると信託報酬も低い傾向があるため、長期保有にはうってつけです。
よって、今回のポートフォリオはETFを中心として組みたいと思います。
ETFの中からポートフォリオに組み込む銘柄を選定
ETFには結構たくさんの種類があって、東京証券取引所には約200種類以上のETFが上場されています。
- 株式(国内/先進国/新興国)
- 債券(国内/先進国/新興国)
- REIT(リート)
- コモディティ
大きくはこの4分類に分けることができます。
選んだETFは国内株式とJリートからチョイス
少々主観的ではありますが、国内株式とリートの中から3つのETFを組み合わせて、毎月分配金が貰えるようなポートフォリオを組みました。
コード | 銘柄名称 | 利回り ※1 |
信託報酬 純資産 ※2 |
1489 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 | 4.99% | 0.28% 345億円 |
1343 | NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 | 3.88% | 0.155% 3,863億円 |
1488 | ダイワ上場投信-東証REIT指数 | 4.08% | 0.155% 1,241億円 |
※1 利回りは、2020/5/8時点の内容です。
※2 信託報酬と純資産は、2020/3/16時点の内容です。
分配月はそれぞれ年4回となっていますので、この3つのETFで毎月分配が可能となっています。
- (1489)日経高配当50 … 1, 4, 7, 10月
- (1343)東証REIT … 2, 5, 8, 11月
- (1488)ダイワREIT … 3, 6, 9, 12月
また、株価については2020/5/8時点で、
- (1489)日経高配当50 … 26,280円/1口
- (1343)東証REIT … 1,781円/10口
- (1488)ダイワREIT … 1,696円/10口
ということで、必要最小取得金額は合計で61,050円です。
毎月分配金の支払いイメージ
今回紹介するポートフォリオで毎月貰える分配金について、2019年の実績値を使ってイメージを作ってみました。
分配月 | 1489 日経高配当50 |
1343 東証REIT |
1488 ダイワREIT |
4月 | 604円 | ||
5月 | 174円 | ||
6月 | 117円 | ||
7月 | 73円 | ||
8月 | 161円 | ||
9月 | 206円 | ||
10月 | 572円 | ||
11月 | 165円 | ||
12月 | 116円 | ||
1月 | 103円 | ||
2月 | 192円 | ||
3月 | 254円 | ||
合計 | 1,352円 | 692円 | 693円 |
1年間で合計2,737円、1カ月あたり約228円の配当収入となります。
必要最小取得金額と分配金についての早見表を、分かりやすく概算額で作ってみました。
必要最小取得金額 | 分配金(年間) | 分配金(1カ月) |
6万円 | 2,700円 | 約220円 |
60万円 | 2.7万円 | 約2,200円 |
300万円 | 13.5万円 | 約1.1万円 |
600万円 | 27.0万円 | 約2.2万円 |
6,000万円 | 270.0万円 | 約22.0万円 |
手持ちで6,000万円あれば、毎月20万円近くは貰えますね。(配当金生活への道のりは遠い…)

毎月分配ETFポートフォリオはこれだ!
以上、毎月配当収入が貰えるポートフォリオの紹介でした。
まとめます。
(1343)NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
(1488)ダイワ上場投信-東証REIT指数
- 必要最小取得金額
⇒ 約6万円(2020/5/8時点) - 毎月の分配金
⇒ 約220円(2019年度の実績)
一旦、最小口数だけ試しに購入してみました。
株価の様子を見ながら今後これを成長させて、夢の配当金生活を目指したいと思います!
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