楽天証券のつみたてNISAでは、「毎日積立」か「毎月積立」のどちらかを選ぶことができます。
私は楽天ポイントがたくさん貰える方法(今は使えない)を使うために「毎日積立」を選んで、積立投資を1年以上やってきました。
今回は、毎日積立をやってみて感じたメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
楽天証券で毎日積立を選んだ理由
まず最初に、私が毎日積立を選んだ理由についてです。
積立投資を始めようしていた頃、楽天証券で毎日積立をすると毎日最大15ポイント、1カ月に900ポイント近くも楽天ポイントが貰えるという裏技があったのが理由です。
つみたてNISAの上限枠は最大40万円で、1カ月あたり約3万3,000円まで積立ができます。
この裏技だと1カ月に900ポイントも貰えるので、単純計算で積立時点の利回りが約2.7%という破格の投資法でした。
ですが、そんなうまい話がいつまでも続くわけがなく、2019年6月にルールが改定されてしまい、今ではもう使えなくなってしまいました。
楽天ポイントは貰えなくなりましたが、毎日積立の設定は特にそのままで今まで続けてきました。

毎日積立のメリット
では、毎日積立をしたことで感じたメリットについて紹介していきます。
時間的な分散効果が一番高い
毎日、もしくは毎月ある一定の同じ金額で積立をしていく手法をドルコスト平均法と言います。
買付タイミングを時間分散をすることで高値掴みしてしまうリスクが減らせますので、毎月積立するよりも、毎日積立するほうが時間分散の効果がとても大きいです。
例えば、最近のコロナショックで急落した日経平均を見てみると、
年月 | 月始値 月終値 |
差 (率) |
2020/01 | 23,319円 23,205円 |
-114円 (-0.49%) |
2020/02 | 22,874円 21,142円 |
-1,732円 (-7.57%) |
2020/03 | 20,849円 18,917円 |
-1,932円 (-9.27%) |
2020/04 | 18,686円 20,193円 |
+1,507円 (+8.06%) |
このように月初と月末だけでも10%近くの差があることが分かります。
加えて、始値終値以上の高値や安値もあるため、毎月積立の場合は買付タイミングによって結構差が出る可能性もありますね。
一方、毎日積立の場合はこうした振れ幅の大きい場合でも追従して買付ができるため、時間分散の観点では毎日積立のほうが効果が大きいです。
実際、このコロナショックで世界同時株安となる中で、私の保有するファンドも一時期マイナス20%近くまで下がりました。
ですが、毎日積立のため不思議と不安になったり、悲壮感に駆られることはありませんでしたし、一番が下がったところで口数を多く買付することができたので、安心して普段の生活を送ることできました。
もし、これが毎月積立だったとしたら、「めっちゃ損した~」「もっと安く変えたのに・・・」と思って精神的ダメージを受けていたかもしれません。
資産推移のチェックが楽しい
積立投資はとても地味です。
一度積立設定さえしてしまえば、後は勝手に買付をしていってくれますので、ほとんど何もすることがありません。
ですが、毎日積立の場合は日々元本が着実に増えていくため、資産の推移を見る楽しさがあります。
これは私の毎月積立している楽天証券の資産グラフです。
綺麗な折れ線グラフで元本が積み上がっていきますので、主観的な意見ではありますが、投資をしているという実感が湧きやすく、見ているだけでも楽しいです。
ただ、ほったらかし投資で半年や1年に1回程度チェックするくらい人にとってはあんまりですね。

毎日積立のデメリット
次は、毎日積立をしてきた中で、デメリットだなと感じたことについてです。
楽天証券の取引明細データがめちゃくちゃ増える
毎日積立なので、毎日1件ずつ取引データが増えていきます。
なので、下の写真にある通り、取引明細データが日々めちゃくちゃ増えていきます…
いつもスマホからチェックしているのですが、一番下までいくには何度もスクロールしないとダメなくらい大量のデータになります。
普通こういうのって、1ページ目、2ページ目みたいにページングされるのかなーと思ってたのですが、楽天証券は今のところそうではないようですね。
1年間続けてこの量ですから、何年も続けると大変なことになりそうです。
つみたてNISAの投資枠を使い切れない
毎月積立の積立予定額は「1カ月あたりの積立額×12カ月」で簡単に計算できるため予定額がブレません。
一方の毎日積立の場合はと言うと、ブレブレなんです。
- 月によって積立日数が異なる
- ファンド休業日による積立日数の増減が予定額に考慮されていない
- 保有ファンドの数が増えれば余計に予定額も不確かなものになる
こうした理由などから、積立予定額をキリのいい数字にできず、また、積立予定額と実績にズレが生じることで、つみたてNISAの条件枠を使い切れないのです。
こちらが私のつみたてNISAの積立予定額となりますが、40万円を使い切れていないです。
今はこの399,825円という数字ですが、年末に近づいてくるとまたちょっと小さい数字になると思います。
そのため、つみたてNISAの投資枠最大40万円をきれいに使い切りたいという人にとっては、毎日積立は向いておりません。
毎日積立 vs 毎月積立
これらのメリット・デメリットから、じゃあ「毎日積立」と「毎月積立」のどちらが良いのかという話なんですが、結論はもう「人による」です。
毎日積立がおすすめの人
◆日々投資をしている実感が欲しい人
◆時間分散によりこだわる人
毎月積立がおすすめの人
◆つみたてNISAの投資枠を使い切りたい人
◆ほったらかし投資をしたい人
自分に合うのを選んで、ストレスなく継続してできるのが一番だと思います。
積立投資で大事なのは何より続けられることです。
自分に合った積立頻度を選べばOK
本当は「毎日積立のほうが断然いい!」という答えのほうが収まりが良かったのですが、結論としては自分に合った投資方法を自由に選べばいいという答えになりました。
私は今まで1年以上毎日積立をしてきたので、一旦、毎月積立に変えてみようかと思っています。
どちらも経験した上で最終的な選択をしたほうが良いかと。