今回は、わたしが株で大損した失敗談を紹介します。
株を始めて3年くらいで資産が3分の2になりました。額としては百万を超えています。
この失敗から学んだことは「勝つことではなく、負けないことが大事」だということです。
株式投資での失敗談
株を始めたきっかけ
株を始めたのは会社に入社してからでした。
「投資をしている俺かっこいい!」みたいな、浅はかな考えもありまして。今思えば恥ずかしいですね・・・
株を始めると「トヨタ」「みずほ銀行」「マクドナルド」など、身近な会社の株が買えますので、銘柄選びが楽しかったですね。また、株主優待を探すと「あのお店って、会社名はこんな名前なんだ!」「え、あのお店とこのお店って会社同じなんだ!」とか新しい発見もあって、株にのめり込みました。
元手は50万円から始めて、毎年のボーナスでまとまったお金が入ると元手を増やして、100万円、150万円、200万円と増やしていった感じです。
株式投資の初心者向けの本を読んだり、ネットでテクニカル指標を勉強したりして、自分なりに銘柄を選んで株を買ってました。
ビギナーズラックが仇に・・・
一度、買っていた株が値上がりして、10万円の儲けが出ました。
当時、元手の額も少額だったので、利益率なんて10%越えです。この時は嬉しかったですね。その日は仕事のやる気も失せました。だって、日給分稼ぎましたからね。(ちなみに、その銘柄は3668 コロプラです)
そこから、もっともっと設けるぞ!と投資額も増えていき、今まで1単元(100株)しか購入していなかったのが2単元、3単元と増えて、リターンもリスクも増えていきました。
とはいえ、株式投資のずぶの素人が毎回勝てるわけもなく、高値掴みだったり、買っても全然値上がりしなかったり、売ったら急騰したりと、格好のカモとなり、お金が減っていきました。
日中に株価が気になり出して仕事が手につかない状態に・・・
一日頑張って仕事をしたとしても、毎月の給料から日給に換算すると1万円ちょっとです。でも株をやっていると、1回の売買で数万円の儲けが出たりします。
すると、「株でいっぱい儲けたい!」「株で絶対損したくない」という都合のいい考えになってきます。
このあたりから、日中の株価が気になります。
仕事していても保有している株価が気になっちゃって、気になっちゃって。仕事中でも隙あらば株価チェックなんかしたりして、株価の上げ下げに一喜一憂して、ちょっとした中毒状態になってました。
終わりは突然やってくる。
仕手株に手を出し、1銘柄に元手を全部投入しました。
当時は、一度大勝ちさえすれば元手が一気に増えてもっといろんな株も買えるし、一発逆転お金持ちになれるなんていう夢を考えてました。もう「投資」じゃなくて「投機」になっていました。
「投機」を始めてから数カ月、上がる上がると思ってもまったく上がらず、世界情勢、日本の景気も悪くなる一方で、ネガティブなニュースしか出ない状態。
そして、一気にズドーンと株価暴落です。
たしか、景気というよりはスキャンダルが原因だったような。もう忘れました。
この一件により百万円近く損切りをしました。
ちなみに後日談ですが、この銘柄はその後数カ月経って10バガーとなりました。タラレバですが、もしそのまま保有していたら相当な額を手にしていましたね。
失敗から学んだこと
人間は欲に勝てない
「まだまだ上がるハズ!」「今下がったけどすぐ戻るハズ!」
これらなんの根拠もない希望的観測で株をやっていると、ほとんど負けると思います。実際、わたしもそうでした。
「勝つこと」を目標にすると、人は欲が出てどんどんリスクを負って相場では結局負けます。最安値で買って、最高値で売ることができれば最高ですが、そんなことは無理ですよね。
「頭と尻尾はくれてやれ」
相場の格言ですが、ホントこれに尽きると思います。負けなきゃいいんです。
リスク分散すること
個別株だけで勝負するのはやめました。やっぱり何があるか分かりません。
例えば、「東芝」「日産」「アップル」など、誰もが知っている大企業ですが、不祥事だったり、売上が下がったり、一気に株価が急落しました。
そこから元の株価に戻るには何年かかるか分かりません。この待つことを「塩漬け」と言いますね。
わたしは株をやるならETF(Exchange Traded Funds)に絞るようにしました。上場投資信託のことで、日経平均やTOPIXなどの指数に連動するものです。これなら倒産リスクはないです。
個別株を買うのは株主優待が欲しい場合ですね。
余裕ある資金枠で勝負
例えば、数百円、数千円の値下がりだったら誰も不安になることはないと思います。
でもこれが、数万円、数十万円となると「やばい!めちゃくちゃ値下がりしてる!売らなきゃ!」と思うのではないでしょうか。
「もっと設けてやろう」という欲が大きくなると、金銭感覚もマヒしてこのような状態に陥りがちです。
なので、 生活防衛資金を確保した上で、投資用資金を決めましょう。
この投資用資金の中でも一気に投入するのではなく、数回に分けて時間的にも購入タイミングを分散することが大事です。
勝つことではなく、負けない投資が大事
元々、ギャンブラー気質の私にとって個別株の投資は、「投資」ではなく「投機」であると分かりました。
株で大損しましたが、わたしはこれはこれで良かったと思います。
何事も経験ですし、この学びは投資に関する本を読んだり、人の話を聞くだけでは得られなかったと思います。
「勝つことより、負けない投資が大事」
これが今のわたしの投資方針になりました。