J-REITについての魅力についてこちらの記事で書かせて頂きましたが、いざJ-REITを購入するにあたっては、分散投資ができてローリスクであるETF(Exchange Traded Funds)がおすすめです。
ETFと1口に言っても、いろんな種類のETFがあってどれを選んだらいいのか迷ってしまいます。
そこで、
- J-REITのETFにはどんなのがあるのか?
- その中でおすすめのETFはどれか?
こういった疑問を解決するために、J-REITのETFを整理してランク付けしてみました。
J-REIT ETF一覧
東証リート指数に連動するETFを証券コード順にリストアップしてみました。
証券 コード |
名称 | 純資産残高 | 信託報酬 (税抜き) |
1343 | NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 | 3863.92億円 | 0.155% |
1345 | 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型 | 2774.45億円 | 0.300% |
1476 | iシェアーズ・コア Jリート ETF | 2848.86億円 | 0.160% |
1488 | ダイワ上場投信-東証REIT指数 | 1241.71億円 | 0.155% |
1595 | NZAM 上場投信 東証REIT指数 | 2332.99億円 | 0.248% |
1597 | MAXIS Jリート上場投信 | 1669.07億円 | 0.250% |
2555 | 東証REIT ETF | 121.64億円 | 0.245% |
上記の純資産残高、信託報酬については2020/03/16時点になります。
J-REIT ETF選択基準
ETFを選ぶ際の選択基準として、以下2つの条件で抽出することにしています。
条件1:純資産残高が大きい
ETFの運用期間は基本無期限となっていますが、上場廃止となってしまう可能性があります。
もし、純資産残高が少なくなり過ぎる、つまり運用がうまくいっていないと上場廃止となり、繰上償還されて現金に換金されてしまいます。
兎にも角にも純資産残高が大きいETFのほうがいろんな意味で安定しています。
条件2:信託報酬が安い
信託報酬とは、その名の通りETFを運用・管理する際にかかる経費です。
当然、経費である信託報酬は安いほうがいいです。
長期で保有すればするほど、この経費(信託報酬)はボディブローのように効いてきますので、信託報酬が低い商品を選ぶようにします。
買いたいJ-REIT ETF
以上の選択基準から私が選んだJ-REIT ETFはこちらです。
第1位 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信
銘柄コード | 1343 |
銘柄名 | NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 |
愛称・略称 | 東証REIT指数ETF |
対象指標 | 東証REIT指数 |
管理会社 | 野村アセットマネジメント |
上場日 | 2008/09/18 |
取引単位 | 10口 |
分配金支払日 | 毎年2月、5月、8月、11月の10日(年4回) |
2008年に上場して約12年間近く運用されてきて純資産残高が約4000億円近くあり、また信託報酬も0.155%ということでJ-REIT ETFの中ではぶっちぎりのトップ水準です。
直近の分配金実績としては、
- 2020/02/10 192円/10口
- 2019/11/10 165円/10口
- 2019/08/10 161円/10口
- 2019/05/10 174円/10口
1年間では合計692円/10口でした。
2020/02/10時点では株価が2350円/1口で分配利回りが約2.9%でしたが、2020/3/19の終値1238円/1口で計算すると分配利回りは約5.5%にもなりました。
第2位 ダイワ上場投信-東証REIT指数
銘柄コード | 1488 |
銘柄名 | ダイワ上場投信-東証REIT指数 |
愛称・略称 | ダイワ東証REIT指数 |
対象指標 | 東証REIT指数 |
管理会社 | 大和証券投資信託委託 |
上場日 | 2016/10/25 |
取引単位 | 10口 |
分配金支払日 | 毎年3月、6月、9月、12月の4日(年4回) |
信託報酬は1位の東証REIT ETFに同じく0.155%という安さでトップ水準です。
純資産残高は約1200億円ということで他のETFに比べると多くはありませんが、上場日が2016年と日が浅い中で1000億円越えということなので問題ないと見ています。
この中で2位に選んだ理由は、分配金支払日です。
3月・6月・9月・12月が分配支払日になっていて、他のETFが1月と2月始まりがほとんどなので、毎月分配金を貰うようにするにはとても貴重な存在なのです。
直近の分配実績としては、
- 2020/03/20 254円/10口
- 2019/12/04 116円/10口
- 2019/09/04 206円/10口
- 2019/06/04 117円/10口
1年間では合計693円/10口でした。
第3位 iシェアーズ・コア Jリート ETF
銘柄コード | 1476 |
銘柄名 | iシェアーズ・コア Jリート ETF |
愛称・略称 | iSJリート |
対象指標 | 東証REIT指数 |
管理会社 | ブラックロック・ジャパン |
上場日 | 2015/10/25 |
取引単位 | 1口 |
分配金支払日 | 毎年2月、5月、8月、11月の9日(年4回) |
純資産残高と信託報酬から総合的に判断すると2位になるのですが、分配金支払日の関係で第3位としました。
他ETFとは違って、取引単位が1口から購入できるので少額から始めてみたい方にとってはうってつけかと思います。今なら約1500円で買えちゃいます。
直近の分配金実績としては、
- 2020/02/09 190円/10口
- 2019/11/09 160円/10口
- 2019/08/09 150円/10口
- 2019/05/09 120円/10口
1年間では合計620円/10口でした。
2020/3/19の終値1260円/1口で計算すると分配利回りは約4.9%になりました。
不動産投資の入門としてJ-REITのETFはおすすめ
星野リゾートや大江戸温泉といった個別J-REITも魅力的ではありますが、ETFも分配利回りが大きいため、投資対象としては悪くなく、不動産投資の入門としてはとても良さそうです。